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お部屋探しのポイント 広さ・間取り3

2022/5/17 火曜日

こんにちは!

エーアイデザイン 豊岡です。

 

今回はお部屋探しのポイント 広さ・間取りの3回目。

ポイントの2つ目になります。

「住戸内の構造壁は少ない方が良い」

についてお話しします。

 

タイトルがわかりにくいので、「どういうこと?」と思った方も多いかもしれません。

具体的にお話しますね。

 

まず、マンションは鉄筋コンクリート造(RC造というやつです)や鉄骨造(S造というやつです)

などで作られていることが多いです。

鉄骨造の場合には構造としては基本的に柱と梁によって構成されていることが多いので、

今回のテーマではあまり影響しないことも多いのですが、

鉄筋コンクリート造の場合には(マンションはこちらの方が多いかと思います。)レイアウト変更を

考えた時に、構造壁が邪魔になってくることがあります。

 

構造壁というのは言葉の通り、建物を構成する要素で、建物の強度を保つために必要な壁になります。

この壁は基本的に壊すことはできません。

例えば、部屋をつなげて大きくしたいとか、出入り口を作って動線を良くしたいなど考えた時に、

壁が壊せないので実現できない・・・なんてことになってしまいます。

 

最近のマンションでは隣の住戸との間仕切壁もコンクリートではなく乾式工法といって、

後から遮音壁として作られていることも多くなってきていますが、

築年数の古いマンションなどはいろいろなところにコンクリートの壁が作られている事があります。

 

出来上がったお部屋を買いたいと思って見にいくと、

中の壁や天井が綺麗に仕上がっているので、一見、どこに構造壁があるかわからないことも多いです。

でも、これを見逃すと、大きな障害となって帰ってくる事がありますので、要注意です。

不動産販売用の図面でもはっきりわからない事が多いので、

「どうやって確認すればいいんだろう?」

と思われるかもしれませんが、前回同様に建物を作った時の図面(竣工図面)を確認すれば、

比較的簡単に判断する事が可能です。

下の参考図面をみてください。

 

この図面の赤く表示したところが躯体です。

このお部屋は内部に構造壁がないのでレイアウト変更は比較的自由に計画できます。

 

これが次の図面のような形だったらどうでしょう?

例えば紫色の壁が構造壁で壊す事ができなかったら。

プランに制限が出て来ますね。

・お風呂が広くしにくい。

・廊下の位置が変えられない。

などなど。

 

構造壁の部分には3本の斜線が引いてある事が多いので、探す手がかりにしてみてください。

 

また、前回のお話にありました、PSもついでに表示してみました。

トイレの右側にある青色の部分です。

こちらにトイレ用の排水管が入っているので

・PSは移動できない、無くせない。

・トイレの排水管がここにあるので、トイレの位置を大きく移動できない。

という障害が出て来ます。

 

ちなみに、こちらの住宅は前回の一番最後のパターンにも該当しており、

下の階の天井裏から給水配管や排水配管が出て来ていました。

お部屋の形や構造壁の部分においては比較的自由に計画できる状況でしたが、

水回りの移動には向かない住宅でした。

 

長くなってしまいましたが、2番目のポイントはわかりましたでしょうか?

少し専門的な内容もありますので、

「全然わかりません。。。」という方は、お気軽にお問い合わせいただいても構いません!

 

本日はここまでです。

次回は広さ・間取り編の最後のポイント

「玄関の位置によって自由度が変わる。」

についてお話しできればと思います。

 

最後までありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!